ニッケイ新聞 2012年12月19日付け
ブラジル日本都道府県人会連合会(園田昭憲会長)の定例代表者会議が13日に開かれ、『第15回日本祭り』の会計報告などがあった。園田会長が体調不良により欠席し、本橋幹久副会長が司会・進行役を務めた。
議論の中心となったのは『日伯ロードレース』の支出内訳の提示について。総経費25万レアルから、参加料金分を差し引いて委託企業に払った支出額「21万5547レ」が記されるのみで、内訳についての記載はなく、複数の出席者から報告のあり方に疑問の声が挙がった。
前田ネルソン日本祭り実行委員長(三重)は「会議に通した上で、皆で納得して実行に移したイベント。執行部の手元には内訳も出ており、何もやましいことはない」と反論し、厳しい論調で執行部の姿勢を批判する大西博己氏(広島)と口論になる場面もあった。
最終的には、本橋副会長が「来月に内訳を提示する。これでこの話は終わりにしましょう」と場を収めたものの、険悪な雰囲気のまま次の議題に移った。
同イベントは日本祭りの関連企画として外部企業へ委託する形で今年初めて行われ、約17万5千レの赤字を出したことが大きく問題視されていた。すでに来年の不開催が決まっている。
その他、戦後移住60周年記念祭実行委員会は、全国の知事及び議長に対し、来年の日本祭り期間内で行われる記念式典の趣意書を送付したことを報告。県連基金委員会からは、静岡県人会の55周年記念誌の発刊に対し、1300レの交付が認められたほか、基金への交付申請締め切りが来年3月まで延長されたことが報告された。