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サンパウロ市ショッピング疑惑=州検察がアレフ氏を告発=収賄額は約450万レとも

ニッケイ新聞 2012年12月21日付け

 サンパウロ州検察局が、サンパウロ市のショッピング建設に伴って多額の収賄の疑いが持たれているウサイン・アレフ・サアブサンパウロ市建設許可局(Aprov)元局長を告発し、身柄の拘束を求めていたことが判明した。20日付エスタード紙が報じている。
 アレフ氏は12年5月に100軒を超える不動産違法購入が発覚、7月にはブルックフィールドの子会社理事がショッピング建設で不正があったとフォーリャ紙に証言するなど、年半ばから渦中にあった。州検察局が計画犯罪や収賄などで同氏を告発したのは11月8日で、ブルックフィールド社の理事4人と下請け会社の共同経営者2人も計画犯罪や汚職の疑いで同時に告発。マノエル・バイアード・ブルックフィールド社長とPAN社とセロン社の共同経営者各1人については身柄の拘束も要請した。司法当局はまだ態度を明らかにしていない。
 アレフ氏は、08〜10年にサンパウロ市のショッピング建設に伴う金をブルックフィールド社から受け取ったとされている。アレフ氏への支払いはイジエノポリスで5回、パウリスタで4回、ラポーゾ・タヴァレスで1回となっており、その額は少ない時で13万3千レアル、多い時は100万レアルになったという。また、PAN社とセロン社はブルックフィールド社に贈賄資金を供給したと見られている。
 またアレフ氏は、風俗業界の企業家オスカー・マローニ氏のホテル建設に際し、17万レアルをゆすり取った疑いでも告発されている。アレフ氏が受取った賄賂額を合計すると451万4600レアルになる。
 アレフ氏の弁護士のアウグスト・デ・アルーダ・ボテーリョ氏は「裏付ける証拠が何もない。州検察は見聞きしたことだけに基づいて訴えを起こしている」と批判を行なっている。