ニッケイ新聞 2012年12月22日付け
衆院選としては2009年8月以来3年半ぶりとなった在外選挙投票。ブラジルでは00年から始まった同制度だが、05年をピークに(在聖総領事管内2123人、全伯計2796人)投票人数は下降の一途を辿る。
12月5日から4日間に渡って行われた今回は、聖管内783人、全伯合計でも1千人前後という過去最低数を記録。聖管内だけでも1612人が投票に訪れた前回の半数以下となった。
在聖総領事館の成田強領事部長らによれば、11月16日に衆院が解散、12月4日に公示という逼迫したスケジュールでの開催により、投票所から遠方に住む有権者が来訪の予定を立てづらかったことが大きく影響したと見られている。
さらに「4日間を通して、お年寄りが顕著に多いことが気になった。来なかった有権者も同年代だと考えると、炎天下で蒸し暑い現在の気候がマイナス要因となった可能性は高い」との分析もあり、一世の高齢化により、投票数減少が加速的に進んだ印象だ。