ニッケイ新聞 2012年12月22日付け
JICAが造成した戦後移住地の代表格、グァタパラ、ピニャールの両移住地が、揃って入植50周年を迎えた。
1千人が参加したグァタパラでの式典では、島根県庁から職員が派遣されたほか、同移住地に入植した7県の知事から祝辞がおくられるなど盛大に節目の日が祝われた。
祭典委員長を務めた川上淳・文協会長は「今後も新しい実業精神と新たな時代の生き方を求めて行きたい。時代が移り、思想が変ってもこの信念は不変」と話した。
ピニャールの式典には母県・福井から西川一誠県知事を含む21人の慶祝団が出席。400人の関係者が内外から訪れる中、記念事業の目玉となる新設の体育館の落成式も行われ、西川知事らによってテープカットがなされた。
半世紀を迎え、移住世代は減少。今後の担い手である若い世代の移住地離れも進む。〃理想郷〃づくりの道は未だ半ばとの見方も地元に強い。