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次代担う青年育成に注力=パラナ日伯文化連合会(リーガ・アリアンサ)会長 折笠リカルド力己知

ニッケイ新聞 2013年1月1日付け

 新年明けましておめでとうございます。
 全伯の日系団体の皆さま、昨年中は野球大会、歌謡大会、和太鼓祭り、相撲大会、お話大会、リーダー養成会と各種の行事に、当州から全伯行事に参加、また当州での催しにも大勢の皆さんにお出でいただき、各地の皆さんと交流が深まっていることを実感し、嬉しく思っております。
 当会は、6年前にパラナ文化運動連盟とパラナ日伯文化連合会が合体しましたが、特に問題もなく従前通り、年間、180以上の行事を主催し活動しております。今は亡き先輩の方々は苦しい移民生活の中にあっても先ず、日本語学校を作って熱心に子弟の日本語教育に取り組まれたと聞いております。
 当会の発会も当初は、北パラナの日系人の文化的な生活の向上と親睦・交流を目的として事業を始められましたが、その後、パラナ全体に活動を広げ、歴代の会長、役員が中心となって今日まで頑張って来られたことに感謝の念を新たにしております。
 また、日本語教育推進事業に関しましては、JICAからシニア・ボランティアの日本語教師の派遣、国際交流基金サンパウロ日本文化センターからは、催物に対して半額助成をいただき大きな支援を賜っておりますこと厚くお礼申し上げます。
 今年は、パラナ文化運動連盟創立66周年、パラナ文化連合会は45周年になります。移民90周年頃までは75団体が当会の参加団体となっておりましたが、百周年以降は、66団体に減少しております。この減少をいかにして止められるかが、今後の大きな課題の一つであろうと思っております。
 今日、特に私たちが重点を置いておりますのが次の世代を担う青年たちの育成事業です。現在、日系社会は三世、四世の時代になって来ており、考え方も変わってきております。ですが、日本文化の美点を伝えながら、ブラジル文化の良いところを取り入れ、「日系人は素晴らしい」と言われるような人材の育成に努めて行きたいと思っておりますので、旧年同様、皆さま方のご指導ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。
 年頭に当たりまして、母国日本はじめ、私たちの国、ブラジル国の経済が良くなり人々が安心して暮らせる良い年でありますよう、心よりお祈り申し上げ、併せて各地の日系団体のご繁栄をお祈りし年頭のご挨拶といたします。