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気温上昇でデング熱増加=リオのデータ9年分を分析

ニッケイ新聞 2013年1月9日付け

 リオ連邦大学大学院生が、01〜09年のリオ市の気候とデング熱患者の発生状況を分析した結果、気温上昇で患者が増える事が判明と8日付エスタード紙が報じた。
 調査対象の9年の内、03〜05年の3年以外はデング熱流行のリオ市でのデータによると、月の平均最低気温が16度未満の時はデング熱ウイルスを媒介するネッタイシマカの幼虫の発生が抑えられ、患者も発生しないが、最低気温が1度上がると翌月の患者数は45%増え、最低気温が26度以上になると危険度がより高くなる。リオ市で患者発生が多かったのは3〜5月だ。
 一方、降水量が10ミリ増えた場合の患者数の増加は6%で、気温ほどの相関性は見られなかった。雨の量と患者数の相関性が薄かったのは、カの幼虫発生場所は住民の注意一つで溜まり水の除去が可能な一般家庭内が多いという地域性によると見られている。