公費支出の透明性今一つ=カード利用の半分は機密=釣りやペットの費用さえ=問われる使用者の倫理性
ニッケイ新聞 2013年1月12日付け
情報公開が進む中、連邦政府や国の機関の関係者が使うコーポレーションカードによる公費支出は、未だに半分近くが機密扱いである一方、釣りやペットの餌代まで機密扱いで払い出されていた事も判明と6、11日付エスタード紙が報じた。
閣僚や連邦公務員らが公費で賄われるべき用件で使うカードは、公費支出の透明性を高める目的で01年に導入されたもので、国や社会の安全に関わる戦略的事項に関しては機密扱いにする事が認められている。
昨12年1〜9月の場合、同カードを使った支払いは4610万レアルで、46・2%にあたる2130万レが機密扱いとなっている。支出額最多は大統領府の1320万レで、その95%が機密扱いになっている。それに次ぐのは司法関連の890万レで、98%が機密扱いだ。
大統領府関連で機密扱いになっているのはブラジル情報局(Abin)の870万レや運営管理部門の310万レが突出し、副大統領室53・7万レや警備関連30・3万レが続く。司法関連では連邦警察が870万レを払い出した。
12年度の数字は9月までしか公表されておらず、昨年4月のジウマ大統領の「前日夜までの経費をページに公開」との約束に反すが、これは、公務員スト長期化や中銀からのデータ送付の遅れが原因だという。
一方、11日付同紙によれば、ルーラ前大統領が03〜10年にカードで払った額は4450万レで、ホテル代と車のレンタル料3160万レ以下、外食費や食料品、通信費などと続く。清掃用品の36万レ超や、ペットの餌5万1988レアル、旗やペナント、記章類3797レ、釣りの道具類2501レなども機密扱いで、マリーザ夫人が大統領官邸の庭にサルビアの花で労働者党(PT)のシンボルの赤い星を描き出して話題となった04年に、苗木や種購入費が前年の4900レアルから9600レアルに倍増した例もある。
選挙年の04年の経費は781万レアルで83%が機密扱い、06年は額こそ498万レアルに減ったが機密扱いは98%、任期後半の08、09、10年は495万レ、683万レ、618万レの支出の99%が機密扱いだった。
同カード利用には、個人経費の支払いや用途不明の現金引き出しなど、様々な疑惑も生じ、08年1月に検察が捜査を開始。07年12月に当時スポーツ相だったオルランド・シウヴァ氏が妻や娘同伴の旅行費20万レ余やタピオカの8・30レを払い出した事で告発され、車のレンタル料など17万レ超の個人経費支払いを摘発された人種平等政策局のマチウデ・リベイロ局長が08年2月1日に辞任など、利用者の倫理性が問われる事件も起きた。カルドーゾ元大統領夫妻の個人情報を暴いたドシエー(機密文書)事件でも、ジウマ官房長官(当時)の部下が漏らしたカード絡みの情報が利用されていた。