ニッケイ新聞 2013年1月12日付け
国際労働機関の統計によると、ブラジルは家庭内労働者が世界一多いと10日付伯字紙が報じた。
117カ国で調査した結果、全世界では家政婦や子守、お抱え運転手などの家庭内労働者が、ブラジルの720万人を筆頭に少なくとも5260万人おり、83%が女性だ。この数字には15歳未満で働く750万人は含まれておらず、実数はもっと多い。この15年間で家庭内労働者は1900万人(58%)増えており、家庭内労働者が最も多いのはアジアの41%で、ラ米は37%。
ブラジルの家庭内労働者は1995年の510万人が2009年は720万人になり、93%が女性だ。女性労働者の6人に1人は家庭内労働者で、黒人女性では5人に1人の割合。ブラジルの家庭内労働者の就業時間は週36時間で、週60時間の中東型より欧米型に近い。正規雇用は30%で1993年の18%より増えたが、まだまだ少ない。