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大耳小耳

ニッケイ新聞 2013年1月12日付け

 コロニアの民具研究を目的に来伯した日本常民文化研究所の所員らは、「民具もその知識も、時代と共に失われつつある」と嘆く。そんな中、福島県只見町では「民具を孫に残したい」との思いから、民具保存運動が興隆。90年代から、高齢者を中心に本格的な整理に着手、7千点を超える民具を保存した。これらは国の重要文化財に指定されたほか、町民の整理法は只見方式として全国の注目を集めた。資料はネット上の博物館「エコ・ミュージアム」(www.himoji.jp/tadami-item)で閲覧できる。
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 ポ語を教育機関で学び始めて約10年、帰国して4年以上が経った平良さんだが、その語学力は「日本語に比べて50%もない」と話す。勿論会話には問題はなく、難しいも「だんだん読めるようにはなってきた」ということだが、まだまだ言葉の壁は厚いと感じているような印象を受けた。そういったこともあってか「ここでの具体的な夢や目標が全然見えてこない」という。無事に進路が決まることを祈るばかり。
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 トロント日系文化会館(JCCC)は会館建設50周年を記念し、長年の夢であった「日系ヘリテージ博物館」を同館1回に開設する。ネット新聞e—nikkaによれば、今年春にオープン予定。800平米以上の敷地に展示会場、茶室、図書室に日系資料センター等を設置し、日本人移住の歴史や移住の際に携えた物品、強制収容所で使用した物品などを展示するという。北米旅行の際は、是非立ち寄ってみたいもの。