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海岸での迷子1日15人=ハイテクで居場所を確認?

ニッケイ新聞 2013年1月15日付け

 サンパウロ州海岸部では12月21日〜1月10日に、1日15人に相当する323人の子供が迷子になったと13日付フォーリャ紙が報じた。
 グアルジャーの浜辺に来ていたトゥリンダーデさん一家も、砂遊びをしていたエリック君(9)の姿が見えなくなり大慌て。ビーチパラソルに親戚を残し、探し回る事30分。救命隊員やボランティアの助けで事なきを得たが、誘拐されたのでは、何かあったらとの不安が「永遠に続くかと思った」と言う母親のマリウザさんは、エリック君を見た途端に抱きしめて泣き出してしまった。
 323人という数は救命隊に協力が要請された場合だけで、実際はもっと多いと見られているため、グアルジャーのエンセイダ海岸では、25日に認証コード入りの子供用の腕輪を売り出す。子供の発見者が認証コードを携帯電話のメッセージサービス(SMS)かインターネットのサイトに連絡すれば、即座に親の携帯に連絡が入る仕組みになっている。
 サンパウロ州海岸部の迷子数はここ2年で607件から1161件に倍増。パラナ州やサンタカタリーナ州も同様の傾向にある。