ニッケイ新聞 2013年1月16日付け
サンパウロ州海岸部ベルチオーガ市にペットボトルを再生利用した貸し出し自転車が登場し、話題を集めていると13日付伯字紙などが報じている。
話題の主は、同市内3カ所の公共貸し出し所で扱っている黒と黄色味のかかった緑の自転車RiviBikeで、自転車を導入したのは地域の住民組織で、お目見えは12月28日。
約200本のペットボトルを使った胴体は、サンパウロ州とリオ州で採用されたプロジェクトに沿ってサンパウロ州内陸部サウト市で作られたもので、生産コストは約800レアルだ。
自転車はリヴィエラ海岸に近いショッピングセンター前と海岸2カ所の計3カ所で扱っており、20レアルの登録料を払えば、1人2台までを最初の1時間は無料、それ以降は1時間当たり10レアルで利用できる。
返却先はどこの貸し出し所でもOKで、22時までに返却しなかった場合には700レアルの罰金が科せられる。
排気ガスを出さず健康にも良い自転車だが、自転車で海岸を走りたくても自分の自転車を持参するのはおっくうという観光客も多い。自分の自転車を持っていない市民も含めた利用増に備え、さらに3カ所の貸し出し所増設の準備も進行中だ。