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中毒者の息子に父発砲=金せびり脅迫や暴行の末

ニッケイ新聞 2013年1月17日付け

 サンパウロ州海岸部のサントスで15日夜、薬物中毒の息子が家に押し入ろうとして窓ガラスを壊したりし始めたため、父親が息子に発砲、息子が負傷するという事件が起きたと16日付G1サイトが報じた。
 負傷した32歳の息子は薬物中毒者で、治療のために専門病院に入院していたが、15日に病院を逃げ出し、父親のアパートまで来て3千レアルを要求。金を渡してくれなければ妹を殺すと脅迫しており、家族が中に入れようとしなかったために、台所の窓ガラスを割り始めた。
 危険を感じた父親は、息子がいる廊下に向かって3度発砲。1発が息子の足に当たり、通報を受けた警察と救急隊(SAMU)は、息子を救急病院に運ぶ一方で、父親を警察に連行した。
 息子が父親のアパートに押し入ろうとしたのは初めてではなく、麻薬や酒で自分を失った状態でやって来て、門番やビル職員を脅迫したりけんかを吹っかけたりするというトラブルも何度も起こしているという。
 息子はケガの手当てを受けた後、恐喝容疑で逮捕された。父親はこの事件がきっかけで銃の不法所持が判明し、その責任を問われる事になったが、事件当夜は供述後に340レアルを払い、釈放されたという。