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リオに新たなUPP2つ=別の地区で軍警逮捕の日に

ニッケイ新聞 2013年1月18日付け

 12年10月に平定されたリオ市のファヴェーラ、ジャカレジーニョとマンギーニョスにUPP(平和維持警察隊)が新設された16日、別の地区ではUPP軍警を収賄容疑で逮捕と17日付G1サイトが報じた。
 6万6千人が住むジャカレジーニョとマンギーニョスは、暴力事件多発で〃ガザ地区〃(イスラエル軍との抗争が絶えないパレスチナ人居住区)の異名もとる麻薬密売者の巣窟だった。同地区に軍警や市警、連警、海軍射撃兵ら2千人が乗り込んだ10月14日以降、W杯や五輪を控えるリオの治安維持に不可欠な駒の一つとしてのUPP設置が待たれていた。
 今回2カ所が新設された事でリオ市のUPPは30になったが、気がかりなのは、麻薬密売者から賄賂を受け取って犯罪を見逃したり、加担したりする警官の存在だ。
 16日の麻薬組織摘発作戦では、麻薬を運んでいたバイク運転手を5千レアルで解放したモーロ・ド・ボレルのUPP警官1人を含む24人が逮捕されたが、UPPの警官逮捕は08年のUPP初開設以来52人目。軍警は、より高い信頼を得、治安維持の責任を果たす意味でUPPに監察部を置く事も検討中だ。