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きょうからサンパウロ州選手権=話題満載の今年のサンパウロ州4強

ニッケイ新聞 2013年1月19日付け

 19日からサッカーのサンパウロ州選手権がスタートするが、今年は代表(セレソン)クラスの有力選手が多く加わり、例年以上の話題を集めそうだ。
 サンパウロ州選手権は全国選手権より約70年長い歴史を誇る由緒ある大会で、今年の目玉は、1916〜19年にパウリスタが記録した大会4連覇に並ぶ、大会史上最多タイを狙うサントスFCだ。ペレを擁した全盛期も1960〜62年、67〜69年の2度の3連覇止まりだったが、ネイマールが〃ペレ超え〃を狙うべく、アルゼンチン人選手のモンティーロ、パルメイラスから移籍のマルコス・アスンソンらと共に偉業達成を目指す。今年は同時開催のリベルタドーレス杯への参加がなく、同大会に集中できるのも強みだ。
 対抗馬筆頭は12年の南米一、世界一を達成したコリンチャンスだ。定評のある鉄壁の守備に加え、大会直前にイタリアACミランからのアレッシャンドレ・パトを獲得し攻撃に厚みを増した。攻守の要のパウリーニョは、欧州移籍前最後の大会になる可能性も高い。
 昨年12月の南米杯優勝で波に乗るサンパウロFCは、攻撃の軸のルーカスがパリPSGに移籍したが、元セレソン主将のディフェンダー、ルシオを獲得。ネイマールのかつての相棒役で故障からの復帰を目指すガンソが、司令塔としてどこまで引っ張れるかも注目されている。また、「得点するキーパー」として有名な主将ロゼリオ・セニの引退前の最後のサンパウロ州選手権とも言われている。
 全国選手権2部落ちのパルメイラスは主力の離脱など戦力的に苦しいが、アルゼンチン代表のリケルメ獲得の噂がある。巻き返しアピールのためにも負けられない。
 同大会は、20チームが総当りで19試合戦った後、上位8チームでのトーナメントを行い、5月12、19日に2試合制の決勝を行う。