ニッケイ新聞 2013年1月25日付け
リオ市在住の白人夫婦が、息子が人種差別されたとしてソーシャルネットワークのフェイスブックに問題提起のページを開設した。
23、24日付ブラジルメディアによると、リオのBMV販売店で12日、白人夫妻と商談中の販売員が、養子で7歳の黒人男児が近づいてきたのを見、「ここはお前達のいる場所じゃない。出て行け」と言った。
妻はこの言葉を聞いた途端、息子の手を引いて店を出た。夫から「あの子はうちの子だ」と告げられた販売員は言葉を失ったという。
子供は状況が判らず、「店の中のテレビでアニメをやっていたのに」と言ったというが、夫妻は同じような事が繰り返されないよう、BMV社と販売店に抗議した。謝罪のメールは双方から届いたが、販売店は、店に入り込んで飴とか売りつける子供と勘違いしてのことで人種差別ではない、誤解を解いて欲しいと申し入れてきた。
誤解の一言で済まそうとする態度に納得できない夫妻は、フェイスブックに「人種差別と誤解は違う」というページを設け、同様な事件が起きないよう呼びかけている。