東西南北

ニッケイ新聞　２０１３年１月２９日付け

　２７日未明に起きた南大河州サンタマリアのナイトクラブ火災を受け、ハダジサンパウロ市市長は「元教育相として、教師として、父親として、一ブラジル人として今回の事故で受けた悲しみが心に重くのしかかる」との声明を出した。２７日夜、ハダジ市長はアウキミンサンパウロ州知事と第二次世界大戦の強制収容所での犠牲者を弔う儀式に参加したが、そんな重い式の日にこういう惨事が起こるとは。
　　　　　◎
　２７日、サンパウロ市南部ジャルジン・ルセリアで、生後５カ月の乳児が急病になったのに助けなかったとして、母親が逮捕された。女性が乳児の死体をビニール袋に入れて隠し、草むらに捨てようとしていると通報を受けた警察が急行した。警察に行った供述によると、乳児が未明に痙攣を起こしたが、姉に「出生届を出していないから病院では見てもらえない」といわれ、乳児をソファーに放置したままもう一度寝たら、目覚めたときには死亡していたという。
　　　　　◎
　２６日のサンパウロ州選手権第３節で、サンパウロＦＣのガンソが、対アトレチコ・ソロカバ戦でサンパウロへ移籍後初のゴールを決めた。格下チーム相手に控え選手中心のメンバーでの出場での得点ではあったが、故障からの復活として幸先の良いスタートとなった。一方、かつての相棒サントスＦＣのネイマールは３試合で４得点を量産し、首位のチームを牽引中だ。