ニッケイ新聞 2013年1月31日付け
近々南米安田会社がマリチマ・セグーロ社を子会社化するにあたり、両社の幹部が詳しい説明のため来社した。その折に業界の裏話を聞いたところ、自動車の盗難件数は日本と比べると、なんと〃20倍〃も高いという。
「そんなに盗まれたら保険料が高くなるのでは」と意地悪な質問をすると、その分、事故時の死亡補償や障害補償が安いので、全体としては「あまり変わらない」と意外な答えが返ってきた。つまり、それだけ「命の値段」が安い?!——ということでもあるようだ。
確かに当地でも交通死亡事故は後を絶たないし、モトケイロは平気で自殺行為なみの野蛮な運転をする。
保険料が「命の値段」に比例するというのは奇妙だが、現実だ。いつか保険料の上がった時、ようやく「命の価値」が上がる時なのかも。(阿)