ニッケイ新聞 2013年2月1日付け
12年の基礎的財政収支黒字は1049億5千万レアルで、目標達成率は75%と1月31日付エスタード紙が報じた。
基礎的財政収支は公的債務に関わる元利払い以外の支出と公債発行などを除いた収入との差で、昨年の黒字は国内総生産(GDP)の2・38%で、目標の1398億レアルの75%だった。
ブラジルの公的債務は01年の統計開始以来最低のGDPの35・1%に減じているが、基礎的財政収支黒字がGDPの2・38%という数字は09年の2%に次ぐ低さだ。経済基本金利や黒字目標額を引下げ、年末も、経済活性化計画(PAC)絡みの支出は通常の財政支出と別枠にする、ソブリンファンドを取り崩すなど、苦肉の策が採られたが、基礎財政収支の悪化は避けられなかった。