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サンタマリア=火災事故死者236人に=経営者は病院で自殺未遂

ニッケイ新聞 2013年2月2日付け

 1月27日の南大河州サンタマリアの火災事故の死者が236人になったと1日付G1サイトが報じた。
 新しい死者は、高校時代バスケットボール18歳以下のブラジル代表になった、食物科学を学ぶ連邦大学生ラファエル・ラッシェンさん(20)。煙を吸って加療中の1月31日に心停止が起きた。1日の葬儀はバスケットに慣れ親しんだ同州サンタクルス・ド・スルのコリンチャンス・クラブで行われた。現在の入院患者は126人で、70人は集中治療室にいる。
 27日の火災では、ナイトクラブ「KISS」の経営者2人とバンドの関係者2人が逮捕され、30日に生存者立会いの現場検証も行われた。警察は、屋内使用が禁じられている型の花火使用と天井裏に可燃性の高い発泡スチロールが使われていた事が出火と急速な延焼、大量の有毒ガス発生の原因で、非常口や誘導灯、消火器などの防災設備の不備や許容人数以上の集客などが被害を拡大させたとしている。
 経営者の1人は入院中に自殺を試みたとされ、住民からは「彼だけの責任じゃないだろ。州や市の当局者にも捕まってもいい奴がいるはずだぜ」との声も上がっている。