ニッケイ新聞 2013年2月6日
3日夜、パラナ州マリンガからサンパウロ市のコンゴーニャス空港に向かっていた双発機が墜落し、搭乗者5人が全員死亡と5日付伯字紙が報じた。
死者の一人は、ヴォトランティン・グループの後継者であるエドゥアルド・エルミリオ・デ・モラエス氏で、6月に結婚する事になっていたレチシア・ピヴェタ・アスンソンさんの家族を訪ねた帰りだった。
双発機は3日午後7時37分にマリンガを発ったが、午後8時過ぎに操縦士から強制着陸すると無線連絡が入った後に音信が途絶えた。
機体が発見されたのはサンパウロ州内陸部のアシスに近いカンディド・モッタの大豆畑で、エドゥアルド氏とレチシアさんの他、レチシアさんの母のエリゼッテ・ピヴェタ・アスンソンさん、操縦士のルイス・ロドリゲス・マルコンデス氏と妻のルシアナ・アギアル・デ・コスタ・エ・ソウザさんの計5人が死亡した。
墜落したのは3日午後8時20分頃で、現場周辺の住民は大きな音を聞いたという。広々とした大豆畑の中で見つかった双発機の残骸は、撤去作業が進まず、5日になってもテープで囲まれただけで、住民達がテープを乗り越えて機体の回りに群がる様子は5日付サイト記事にも掲載された。
単発機や双発機といった小型機の個人的な利用が増えたこともあり、航空機の事故はこのところ増加の一途で、2012年の場合、2011年の159件を上回る168件となって新記録を更新した。2002年の航空機の事故は61件に過ぎなかった。