ニッケイ新聞 2013年2月7日
先月末にあったブラジル日本都道府県人会連合会の代表者会議で、岩手、宮城、福島から計3人を7月に招待し、日本祭りなどで講演が行なわれることが発表された。
昨年10月に県連が主催した「東北被災地応援ツアー」をきっかけに進められてきた『東北被災者招聘交流事業』で、県連、援協、文協が共同管理するSOSJapan基金に加え、来年度県連・交流基金の一部、協賛団体からの協力金が充てられる。
各県人会が県側と条件や日程の調整を行っており、事業の責任者を務める本橋幹久県連副会長によれば、「現在、体験談ふくめ復興の状況など被災地の実情を伝えることができる青年を募集中」だという。
滞在期間は、7月15〜25日の12日間。県人宅へのホームステイほか、日本祭り、「戦後移住60周年記念式典」へ出席、同祭パビリオン内で被災地写真展も開く。
23日には宮城県人会で講演会『東北大震災から2年余 伝えておきたいこと』も実施。イグアス移住地で交流、リオ観光も含まれる。
本橋副会長は「経験を語ってもらうことは、多くの被災者が望む『忘れないで欲しい』という願いを叶えることにつながる」と意義を語った。