ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | サントス=パレード直後に山車が火災=4人が死亡し開催中止に

サントス=パレード直後に山車が火災=4人が死亡し開催中止に

ニッケイ新聞 2013年2月14日

 サンパウロ州海岸部のサントスで12日、カーニバル山車が電線と接触して火災を起こし、4人が死亡する事故が起きた。13日付伯字紙が報じている。
 12日未明、同市カーニバル3日目の2番手でパレードを行ったサンゲ・ジョーヴェンの最後の山車の頂上部が、搭乗者を下ろして場所を移動していた最中に高圧電線と接触し、1万3千ボルトの電流が流れて火災が発生した。この事故で、山車を引っ張っていたルデニウド・ダ・シウヴァ・ミリトンさん(25)、ヴィクトル・フェレイラさん(29)、レアンドロ・モンテイロさん(27)の3人が感電死した。3人は山車の移動のため、40レアルで雇われていた。
 また、通りでパレードを見ていたミレラ・ジニズ・ガルシアさん(19)は、そばにいた3歳の娘を助けようとして山車に接触し感電死した。娘は無事だったが、ミレラさんの母親のソランジェ・アパレシーダ・ノローニャさんはミレラさんを助けようとして脚に怪我をし、市内のサンタカーザ病院に運ばれた。この他、5人が重軽傷を負い病院へ運ばれた。
 サンゲ・ジョーヴェンはサッカーのサントスFC応援団が母体で、この日はペレに捧げたパレードを行い、山車にはペレと共にサントス黄金期のフォワードを務めたコウチーニョが乗っていた。
 同市のパウロ・アレッシャンドレ・バルボーザ市長はこの後のパレードを中止にし、会場にいた約1万人の観客にも解散を要請、パレードを行う予定だったエスコーラもこの決定を尊重した。
 同市長によると会場自体は消防署や防災局の点検を受けており、前日まで何の問題もなかった。事故を起こした山車は駐車場に移動する途中でバランスを崩して電線に接触したが、高さ10メートル以内という規定内であったか否かは不明。