ニッケイ新聞 2013年2月14日
第265代ローマ法王ベネディクト(ポ語:ベント)16世の辞意表明に伴い、バチカン(ローマ法王庁)が13日、次の法王選出のための枢機卿会議は3月15日から開催と発表と13日付伯字紙が伝えた。
法王選出は全世界の80歳以下の枢機卿117人の互選で行われ、3分の2以上の票を得た人物が法王となる。
総人口の64・6%がカトリック信者のブラジルには枢機卿が9人、80歳未満で法王として有資格の枢機卿も5人いる。12、13日付伯字紙が挙げる有力候補15人の中には、ブラジリア名誉大司教でバチカンの奉献・使徒的生活省長官でもあるジョアン・ブラス・デ・アヴィス枢機卿(66)と、サンパウロ市のオジロ・シェレル大司教(63)の2人が入っている。
ブラジル政界とカトリック教会の関係はルーラ政権以降余りしっくりしておらず、2010年の大統領選でベント16世が中絶を認める候補に投票しないよう指示を出してからは、溝が更に深まっていた。ジウマ大統領はベント16世の辞意表明後も無言のままだが、ジウベルト・カルヴァーリョ大統領府総務室長は、13日に全国司教会議(CNBB)本部で開かれる集会に参加して、バチカン関係者とも会見。関係修復を図る意向だ。