ポルト・セグーロ作戦=AGU長官にも疑惑?=7つの書類に自らの署名=内部調査の結果は不問に
ニッケイ新聞 2013年2月16日
連邦警察のポルト・セグーロ作戦に関する連邦総弁護庁(AGU)の内部調査委員会が、同庁のルイス・イナシオ・アダムス長官の行為に疑問があるとして調査を求めていたことが明らかとなった。15日付フォーリャ紙が報じている。
ポルト・セグーロ作戦は、連邦警察が12年11月に実行に移した捜査だ。主犯は国家水資源庁(ANA)のパウロ・ロドリゲス・ヴィエイラ氏で、企業や上院議員に便宜を図るため、連邦政府7機関を巻き込んで偽文書を作らせ、賄賂のやり取りを行っていたもの。AGUではアダムス長官の右腕的存在だったジョゼ・ウェーヴェル・オランダ・アウヴェス氏が、ジルベルト・ミランダ元上院議員が国家資産である島への邸宅やヘリポートを建設するのを援助するための文書偽造に加担し、賄賂を受け取るなどの疑惑が指摘された。ウェーベル氏は12月14日、他の23人の容疑者と共に連邦検察庁から告発された。
AGUは、ウェーベル氏の他にも2人の人物の関与が疑われたことで、内部の調査委員会を発足させた。ところが、同委員会の調査で、当初から「ポルト・セグーロ作戦で疑惑の対象となっている汚職については何も知らなかった」と語っていたアダムス長官自身が、国家資産である土地の木の伐採など、七つの書類に署名を行っていたことが判明した。
だが、内部調査委員会が提出したアダムス長官に対する調査要請は、書類提出から17日後に、アダムス長官自身が任命したアデマール・パッソス・ヴェイガ監査委員長によって不問に付された。同監査官は「アダムス長官に不正と呼べるようなものはなかった」との見解を示しており、AGUは8日に行った監査結果の報告でも、アダムス長官に関する疑惑について調査委員会が調べた情報を省いている。
内部調査委員会がアダムス氏以外に調査を要請した人物は3人おり、この3人については監査委員会も調査を認めた。調査対象となるのは、アダムス氏の元右腕だったアウヴァス氏と、長官秘書室長のエビ・ロマーノ・テイシェイラ氏、AGU事務局長のアルナルド・サンパイオ・ゴドイ氏の3人だ。フォーリャ紙によると、テイシェイラ氏とゴドイ氏は連邦警察が告発した容疑者の中に入っていない。
アダムス氏は「監査委員会は独立した存在で、その委員長が『不正はなかった』と言っている」と言って、自身への疑惑を否定している。