ニッケイ新聞 2013年2月20日
JTBパブリッシング(出版社、本社=東京)が発行する観光ガイドブック『るるぶ』のブラジル編が作成されるにあたり、同社の小川由美子海外情報部長と編集プロダクション「アトール」社ライターの高井章太郎さんが取材のため9日に来伯した。
同シリーズは1984年に発行が開始され、87年の香港マカオ編を海外版の皮切りに数多くの国や地域の見所を紹介してきた。総発行部数は3億8千万部を数え、2010年にはギネスブックで「発行点数世界最多の旅行ガイドシリーズ」に認定された。
14日に来社した小川さんは「足掛け10年でやっと作業に入ることが出来た」と笑顔を見せる。03年からブラジル版の作成を構想し、当初は百周年の08年を目処に発行を目指したものの、当時は計画を延期せざるを得ない事情が生じたという。
ペルー編、南アフリカ編など10作以上の同シリーズ作成に関わってきた高井さんも、「私自身プライベートでブラジルに来ようとした時に、ガイドブックの少なさに驚かされた。『るるぶ』の特徴は写真を多用した視覚的な見易さや鮮やかさ。見て、来たくなるようなものをつくりたい」と意気込み十分だ。
今後2週間単位での2〜3回の来伯取材を予定し、年内刊行を目指す。
一行はリオのカーニバル、イグアスの滝周辺の取材を行い、16日に帰国した。