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確定申告は3月1日から=控除額などの変更に注意=前年データで金額変更可

ニッケイ新聞 2013年2月21日

 所得税の確定申告の時期が近づいて来た。受付期間は例年通り3月1日〜4月30日で、申告用紙のダウンロードは25日から可能となると20日付伯字紙が報じた。今年からは前年の申告内容を呼び出し、金額だけ訂正すればOKという変更も加えられる。
 確定申告が義務付けられるのは、課税対象となる給与収入が年2万4556・65レアル以上、または月2046レアル以上の人。農業従事者の場合、年収12万2783・25レアル以上の人と、12年またはそれ以前に受けた損失を相殺したい人が対象となる。
 また、12年にブラジルに住み始め、12月31日現在も住んでいた人や、12月31日現在の不動産や車、土地、投資ファンドなどの資産やゴルフ場会員権のような権利の総額が30万レアルを超える人、資産や権利の売却で収入を得た人、株取引を行った人、住んでいた家を売り、売却額全額を180日以内に新しい家を買うために使い、免税処置を受けた人なども申告が必要となる。
 2012年の給与所得者の源泉徴収額は、月収1637・11レアル以下が免税、1637・12〜2453・50レアルなら月収の7・5%から122・78レアルを減じた額、以下同様に、2453・51〜3271・38レアルなら15%から206・80レアル、3271・39〜4087・65レアルなら22・5%から552・15レアル、4087・66レアル以上なら756・53レアルを減じた額となる。源泉徴収を受けたが月収2043レアル未満だった人の場合は、確定申告をすると税の払い戻しを受けられる可能性がある。
 なお、確定申告での控除額の上限は昨年より引き上げられ、扶養家族1人につき1974・72レアル、教育費は申告者または扶養家族1人当たり3091・35レアル、家政婦などを雇っている人は985・96レアルとなっている。
 確定申告は、インターネットかブラジル銀行または連邦貯蓄銀行へのフロッピーディスク送付のどちらかで行われ、申告時に国や州、市の人権委員会が管理する青少年支援基金への寄付を行うか否かを選択出来る。他の寄付で免税申告をしてない人は、納税額の30%までをこれらの基金に寄付する事も可能だ。
 期日までに申告しそびれた時は、165・74レアルから納税額の20%までの罰金が課せられる。申告用紙のダウンロードや疑問解明はwww.receita.fazenda.gov.brで行う事が出来る。