サンパウロ州海岸部で水害続く=22日と26日の豪雨で=街道の安全性に疑問残る
ニッケイ新聞 2013年2月28日
サンパウロ州海岸部バイシャーダ・サンチスタで、22日から27日未明にかけて豪雨による被害が続いていると23〜27日付伯字紙が報じている。
サントスでは26日午後の豪雨でパシェッコの丘の石段があっという間に滝と化して通行不能になり、ノッサ・セニョーラ・ダ・ファッチマ大通りも大型車以外通行不能など、各所で混乱が生じた。サンヴィセンテでも市内各所の道路が短時間で冠水した。22日夜、11歳少女が増水した川に流されて死亡したサンセバスチオンでは、26日も4時間で2月の平均降水量の77%に当たる123・9ミリの雨を記録した所が出た。
クバトンでは、22日の雨でアグア・フリア、ピロンエス、ヴィラ・ノエルなどの住民1500人が避難。26日も約300人が避難所に残っていたが、26〜27日の強い雨の後の状況悪化も懸念されている。同市のスーパーでは25日夜、買い物を終え、雨が落ち着くのを待っていた主婦が雨の重さに耐えかねて崩れた屋根のひさしに直撃されて死亡、夫も負傷した他、駐車中の車破損という事故も起きた。
同市では、22日の豪雨による土砂や樹木などのゴミを、24日までにトラック70台分除去したばかり。25日に28日までと報じられたゴミの除去作業は、再度の豪雨で長引きそうだ。
一方、23〜24日付伯字紙が生々しい写真入で報じた、イミグランテス道上り線52キロ地点の土砂崩れ現場では、26日も土砂が道路に流れ込み、上り線が20分ほど通行停止となった。
現場では22日、トンネルを覆う山の斜面が10分で23ミリ、1時間で100〜150ミリという豪雨で緩み、土砂崩れが発生。トンネルの入り口右側の側溝ではおさまらなかった土砂や岩、樹木混じりの濁流が道路に流れ込み、大型貨物車1台を含む車両24台を直撃、道路を横切って左側斜面を流れ下った。
大型貨物車が左側ガードレールに頭を押し付けられてL字状になったため、前を走っていた乗用車は斜面に押し出される前にせき止められた形となり、大惨事が回避されたが、パニックを起こした人々は命からがら車から脱出。サンパウロ市に住む女性1人は車外に出た時に流れてきた木の幹で胸を強打され、死亡した。
トンネル前の土砂や岩は23日午後までに除去され、上空からの視察後の24日午前0時に開通したが、一部の地質学者が一度土砂崩れを起こした場所は再び事故が起きる可能性があると警告している。現場では26日も、ショベルカーなどで処理できなかった土砂が道路に流れ込み、20分間通行停止となった。
海岸部ではサンパウロ州水道公社の浄化施設などにも被害が出ており、復旧には時間がかかりそうだ。