ニッケイ新聞 2013年2月28日
2003年に生産、輸出のピークを迎えたエビ養殖が、2012年は輸出ゼロで終わり、アルゼンチン産のエビ輸入の話も出ていると24日付フォーリャ紙が報じた。
ルーラ政権が水産特別局を創設した03年のエビ生産量は9万トンで、同局も2009年に水産省に昇格したが、一時は水産物輸出1位だったエビの生産量は12年、03年比15〜20%減の7万5千トン、輸出ゼロとすっかり衰退した。
生産減少は、生産の9割を占めていた養殖が洪水でだめになった事と、1日で9割が死ぬというウイルス性のマンシャ・ブランカと呼ばれる病気が流行している事が原因だ。リオ・グランデ・ド・ノルテのエビ輸出業者は、この病気で2011年以降の生産量は80%減少したという。
マンシャ・ブランカは10年前サンタカタリーナ州、5年前はバイア州南部でも発見。11年以降はパライバ、リオ・グランデ・ド・ノルテ、ペルナンブーコ、セルジッピ、バイア州北部にも広がった。病気が流行ってない地域の生産は伸びているが、生産業者の債務不履行が増え、銀行融資は縮小。価格の安いアルゼンチン産のエビを輸入して国内需要を賄うという話も出てきている。