ニッケイ新聞 2013年2月28日
サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)傘下の日伯友好病院で22日午前、最新機種を設置した「血行動態検査センター」のイナウグラソンが行われ、関係者ら約120人が出席した。
センターは同院6階の600平米の面積を占め、総工費は400万レ。循環器系を流れる血液の状態を最先端技術で検査でき、治療、手術までを行う。診断装置の設置には、ブラデスコ銀行からの寄付金約100万レが投資された。
セレモニーには天内ワルテル病院長、在聖総領事館の佐野浩明首席領事、ブラデスコ銀行のアントニオ・ディニス理事ほか援協理事らが出席し、菊地会長は「志のつまった病院が、皆さんの支援でここまで大きくなったことに感謝する」とあいさつ。テープカットの後、医師らが説明を行った。
診断部の岡村照彦医師(54、栃木)は「サンパウロ市内でも複数の病院にしかない設備。精密な検査ができるので、小さな病気も見つかりやすくなる。一流病院に劣らない診断ができると思う」と話した。