ニッケイ新聞 2013年2月28日
12月、日本政府の年金未着が多発したサンタンデール銀行(15日付詳報)。取材の際、一支店に赴き2人の職員と話をしたが、とにかく説明がチグハグだった。年金受給代行手続きを行う井垣優子さんも、支店ごとに食い違う説明に苦労したようだ。
本来なら、銀行の全支店で共通理解を図るべきところだろう。銀行の信用にも関わるからだ。しかし銀行は共通理解を図るどころか、利用者に通知もしなかった。
23日付の「ぷらっさ」には、記事を読んで口座を確認した読者から「共催組合の年金も3カ月分未着だったことに気づいた」との投稿があった。おそらく送金、銀行の種類に関わらず、度々起こっていることなのだろう。
厳格であるべき銀行のこうした杜撰さすらも、当地では自己責任なのか。先日の記事が、読者の注意を再度喚起できたとしたら幸いだ。(阿)