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コチア青連協=村田重幸氏が新会長就任=〃天野基金〃は否決に

ニッケイ新聞 2013年3月1日

 コチア青年連絡協議会の定期総会が17日午前、サンパウロ市内の宮城県人会館で行われ、約60人が参加した。
 一分間の黙祷が捧げられ、白旗信会長が挨拶した後、2012年事業報告と会計報告、2013年事業計画・予算案が説明され、いずれも承認された。昨年度の収支は19万4377・95レ。会費納入者が304人だったことを受け、第一会計の鎌谷昭さんは「思うように納入者が増えなかった」とのべ、2015年の同会60周年に向け、会費の徴収方法などが課題となった。今年度の収支案は17万940・07レ。
 次に、コロニア・ピニャール在住の〃奇人〃天野鉄人氏が会に持ちかけたという5年計画の基金創設案について発表された。希望者がそれぞれ一口一千レアルで投資し、天野氏が10万レアルを寄付して5年の定期に入れ、5年後に資金の2割を会の活動費、8割を投資した人に還元するというものだ。
 白旗会長は「活動資金が増えれば、2015年の60周年事業も立派にできる。信用していいと思うので、ぜひ参加してもらいたい」と呼びかけ、会場からは「コチア青年も平均年齢77歳。5年先にどうなっているかわからない」「これまで人の金に頼らずにやってきた。自分達でがんばるべき」などさまざまな意見が出たが、結果として反対多数で否決された。
 最後に2013年度役員改選が行われ、副会長の村田重幸さん(72、鹿児島)の新会長就任が承認された。挨拶にたった村田氏は、「平均年齢も喜寿を超えた。皆いつまでも自分のように若くいてほしい」と会場を沸かせ、「会員の皆さんの協力を得て務めたい」とのべた。
 その他、昨年末から今年始めにかけて実施された「第二回三世研修訪日団員」(参加者35人)の報告が杓田美代子さんから行われ、終了後は、日本政府から「旭日単光章」を受賞した松岡利治さん(57年一次10回渡伯)の祝賀会と新年会がにぎやかに催された。
 2013度の役員は次のとおり(一部掲載、敬称略、任期は1年)。【会長】村田重幸【副会長】前田進、西尾雅夫、広瀬哲洋、羽鳥慎一、黒木美佐子【書記】藤井剛三、杓田美代子【会計】沖野エリーゼ、鎌谷昭【監査役】南雲良治、吉野義章、樋口香【監査補佐】小牟田政男、渡部文蔵、江崎克彦。