ブルーノに22年の刑=子供預かった元妻は無罪=被害者の母ら納得行かず
ニッケイ新聞 2013年3月9日
2010年6月に起きたエリーザ・サムジオさん殺害事件の陪審裁判で8日未明、元フラメンゴのゴールキーパー、ブルーノ・フェルナンデス被告に22年3カ月の刑が言い渡されたと8日付各紙サイトが報じた。
ブルーノの元愛人で10年2月に彼の息子のブルニーニョ君を産んだエリーザさんは、息子の認知と養育費を請求していたが、同年6月4日にブルーノの幼馴染で私設マネージャーのルイス・エンリッケ・フェレイラ・ロモン(通称マカロン)に息子共々連れ出され、同月6日の電話連絡を最後に音信が途絶えた。
警察の調べで、エリーザさんは6月5、6日にミナス州にあるブルーノの農園にいた事が判明。同24日にはエリーザさんは既に死んだとの通報も入った。警察では、エリーザさんは6月10日に元警官のマルコス・アパレシード・ドス・サントス(通称ボーラ)に殺され、バラバラにされた遺体は犬に投げ与えられたという。現場にはマカロンとブルーノのいとこもおり、いとこの証言が捜査を進める上で大きな役割を果たした。
マカロンは、昨年11月23日に誘拐や監禁、殺人、遺体損壊などで15年の刑を言い渡されたが、ブルーノと元妻のダイアネ・ロドリゲス・ド・カルモ被告の陪審裁判は3月4日から開始。弁護側の証人喚問が意図的に中止されるなど、異例の展開となったが、8日未明に結審となった。
ブルーノは当初、事件への関与を否定。エリーザさんが死んだ事を知っていたとの供述は6日になって初めて行なわれたが、その時は、彼女の死は、彼女と外出したマカロンといとこが彼女を連れずに帰ってきたのを不審に思って尋ねて知ったとし、全責任をマカロンに転嫁した。ところが、6日の供述では自分が犯行に加わった事を自供した事にならず、刑の軽減はないと言われた7日、マカロン達がエリーザさんを連れ出した時点で彼女が死ぬ事は知っていたと供述を変えた。
他方、ブルニーニョ君の誘拐・監禁罪で起訴された元妻は、新たに捜査対象となった元警官ジョゼ・ラウリアノ・デ・アシス・フィリョ氏(通称ゼゼ)やマカロンから、同君を預かっている事を伏せるよう電話で指示された事などを証言。検察もダイアネ被告は誘拐・監禁罪には当たらないと見て無罪を要請した。
陪審員の協議は7日夜23時半頃始まり、8日未明にブルーノ有罪、ダイアネ被告無罪と決まった。犯行を命じた責任で6カ月加算、自供により3年減刑となり、計22年3カ月の実刑判決は報道陣抜きで言い渡され、午前2時20分頃結審。検察やエリーザさんの母は刑が軽いとし、弁護側は刑が重いとして上告の予定だ。ボーラらの裁判は4〜5月に行われる。