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コンクラーヴェきょう開催=オジロサンパウロ市大司教が猛追中=本命はミラノのスコラ枢機卿

ニッケイ新聞 2013年3月12日

 きょう12日から、次期ローマ法王を選出する「コンクラーヴェ」が開催される。今回のコンクラーヴェはサンパウロ市のオジロ大司教も有力候補の一人に入り、ブラジルでも注目されている。9〜11日付伯字紙が報じている。
 コンクラーヴェは当初15日からの予定だったが、2月28日に退任したベネディクト16世が存命で服喪期間が不要なため、法王空位期間を短くできるよう、在任中に日程繰上げのための規定を改正していた。
 ローマ法王庁に近いイタリアの枢機卿たちは早めの開催を願ったが、北米を代表とする非欧州系の枢機卿たちが、ベネディクト16世辞任の理由とも言われる教会内でのセックス・スキャンダルや汚職についての審議をコンクラーヴェ前に行うことを求めたことや、日程決定に必要な枢機卿が全員そろったのが7日だったため、8日の会議で12日からの開催が決まった。
 11日付伯字紙によると、後継法王争いは、イタリア・ミラノ教区のアンジェロ・スコラ枢機卿に、サンパウロ市教区のオジロ大司教が挑む一騎打ちとなる、との見込みが強くなっている。スコラ枢機卿はベネディクト16世本人が継承を望んでいる人物で、オジロ大司教も含むブラジルの5人の枢機卿もスコラ枢機卿を支持していることは2月28日付本紙でも既に報じている。
 だが、非欧州圏の枢機卿の間では「欧州以外の地域からの法王を」と望む声が強く、オジロ大司教を推す声が広がっていた。その声は日に日に強まり、9日の時点ではスコラ枢機卿、ガーナのピーター・タークソン枢機卿、イタリアのタルシーゾ・ベルトーネ枢機卿に次ぐ第4位の評価だったが、それが11日には「スコラ枢機卿と票を2分」との予想にまで変わってきている。オジロ枢機卿が7年間、ローマ法王庁につとめていたことも有利な材料と言われている。
 急速に注目を集めはじめたオジロ大司教が10日にローマのサントアンドレ教会で行ったミサには、マスコミ陣が殺到した。オジロ大司教は騒ぎを諭すように「コンクラーヴェは政治的競争ではない」と語り、教会が激動のときを乗り越えるための資質を備えた法王を選ぶことができるよう、祈りを捧げることをミサの参加者に求めた。
 コンクラーヴェは、80歳未満の枢機卿115人の3分の2以上(77人)の票が得られるまで続き、通例は決定に2〜5日を要する。投票用紙はその都度燃やされ、法王未選出なら黒い煙、選出後は白い煙が焚かれる。115人中、非欧州圏の枢機卿は55人だ。

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