ニッケイ新聞 2013年3月12日
【既報関連】連邦議会が石油のロイヤリティ支払いに関する大統領拒否権を否決した事で、財政上、大幅な収入源を避けられないとして、リオ州政府が各種の支払いを停止、リオ州立大学の奨学金も支払われていないと8〜11日付ブラジルメディアが報じている。
7日未明の議会でロイヤリティ配分に関する大統領拒否権が否決され、石油生産州や生産市の取り分が減る事は3月8日付本頁でも報じたが、国内の石油生産の73%を占めるリオ州では、この決定を受け、最高裁に議会の決議無効を訴えると共に、様々な支払いを即座に停止。減収分を賄うための石油関連の商品流通サービス税(ICMS)引上げなどの検討も始まっている。
この余波を受けたグループの一つは、リオ州立大学の奨学生達だ。8日に振り込まれるはずの400レアルの奨学金が10日になっても口座に振り込まれない事を不審に思った学生が、大学側に問い合わせたところ、ロイヤリティ問題で州政府の支払いが止まったため、奨学金も払えないとの返答を受けたという。