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早めに取れた穀物で悲鳴=港や道路はトラックで一杯

ニッケイ新聞 2013年3月13日

 穀物の収穫が例年より早めに始まり、港や道路は既にトラックで一杯と8日付伯字紙などが報じている。
 大豆やトウモロコシの収穫に伴う渋滞は例年なら4〜5月の光景だが、今年は収穫が早めで収量も多いため、港やそこに続く道路の渋滞が既に始まっている。
 サントス港での渋滞開始は5日。サントス市が管理する右側倉庫群のグラネイス社の穀物用Tターミナルではこの日、トラック250台分の上限に対し、350台分が持ち込まれた。通常の上限を無視した貨物の持ち込みはトラックの運転手不足や運送料金節約が原因で、グアルジャー市が管理する左側倉庫群でも同様の光景が見られた。
 大収穫で保存用倉庫が足りず、貨物トラックを倉庫代わりにと考える生産者が早々と荷を出している事も延々と続く長蛇の列の原因で、サントスへの主要道路の渋滞は数十キロに及んでいる。
 穀物増収とそれに伴う港や道路の渋滞は予想されていた事で、生産者の倉庫や政府、民間の在庫用倉庫の容量は1億4800万トンだが、収穫予想は1億8300万トンだ。サントス港は管理体制を強化しようとしていた矢先に荷が届き始め、対応の遅れを露呈した。