ニッケイ新聞 2013年3月14日
キッコーマン株式会社・ブラジル駐在員事務所(森和哉代表)による大規模な夕食会『第1回キッコーマンクラブ』がサンパウロ市ヴィラ・オリンピア区のイベント会場で11日夜、開催された。
今回招かれたのは、レストラン関係者やメディア、同社の醤油の愛好者ら約120人。醤油の用途がまだまだ寿司・刺身に限られていることから、「もっと色んな料理に合うことを伝えたい」と企画された。
料理を担当したのは、自身の店で醤油を使ったメニューを取り入れているベテランから若手までの4人のシェフ。「どこでどんな風に醤油が使われているかわかるように」と、料理が運ばれる前にそれぞれのシェフが舞台で実演も行った。
前菜には、テマケリア「キノメ」のマルセロ・ボナシェフによる、醤油でマリネしたスズキのセビチ、メインは「秀樹寿司」の渕上秀樹シェフによる散らし寿司(海鮮丼)と、ステーキハウス「インサイド」のリカルド・ペレグリーノシェフによるアルゼンチンの調味料「チミチュリ」も使ったステーキ、デザートにはスペイン料理店「クロス・デ・タパス」の日系人シェフ、リジア・カラザワさん特製の和風チョコレートムースが振舞われた。
参加者らは、各テーブルに準備されたトラディショナル、ライト、スアーヴィ、スクレ(砂糖入り)の4種の醤油を自由に味見しながら、国籍を超えた料理に舌鼓を打った。
森代表は「こんなに集まって頂けるなんて」とイベントの成功に喜びを見せ、「これからも試食会を続け、醤油のよさを皆さんにわかって頂きたい」と語った。
イベントは深夜の11時すぎまで続き、手品ショーや抽選会等でにぎわった。