ニッケイ新聞 2013年3月15日
ブラジル生長の家伝道本部(村上真理枝理事長)が主催する第84回立教記念日・総裁法燈継承記念式典が3日午前、サンパウロ市の本部大講堂で行われ、約800人が集まって節目を祝った。
1日に東京の国際本部で行われた立教記念日式典に出席した村上理事長は、「大自然の森の中に事務所を移すことは、人、神様、自然という大調和の思想の実践である」との谷口雅宣総裁の講演内容を伝えた。今年中に国際本部は都心から山梨県八ヶ岳に移転する予定で、最新の環境保全思想を反映した施設が建設されていると報告すると、拍手が会場からわいた。当地から100人ほどの慶祝団が計画されている。
体験発表では、カンピーナス地区の森田ルイス雄一さんが、3回手術しても再生した左手の小指のイボが、青年会に出入りするようになって治癒したと発表した。
来賓のジルベルト・カサビ元サンパウロ市長(PSD党首)は「サンパウロ市だけでなく国全体を良くするための取り組みをしている団体として、以前から注目してきた」と語り、両手を合わせてお辞儀をした。
功労者表彰「光輪賞」には溝淵・船田勝子、マリア・デ・ドウデス・リリオ・ソウザ、江頭みよこ3氏、二重光輪賞には佐野アルベルト、マリア・デ・サライバ・レオン、池本道、高橋みつえ、羽野森江、橋永パウロ・とよこ夫妻、ゼリ・ベラン・カン8氏が選ばれ、日本の本部から表彰状などが贈られた。
中でも63年に谷口雅治総裁(当時)が来伯した際、プレジデンテ・プルデンテ市で通訳を務めた橋永パウロさん(81、二世)は、67年2月に早くもブラジル人向けポ語集会を行った。「最初ブラジル人20家族から始めたが、今ではプルデンテだけで数千人になった」と歴史をかみ締めた。
本部講師補のマルコスピントさんの記念講演が行われ、ケーキカットの後、全員で元気に手拍子に合わせて使命行進曲を歌って締めくくった。来賓として下本八郎元州議も元気な姿を現した。