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7月の法王のリオ訪問=ジウマ大統領が直接要請?

ニッケイ新聞 2013年3月16日

 19日に行われる新法王フランシスコ(1世)の就任式にジウマ大統領が出席すると15日付伯字紙が報じた。
 当初は代理派遣と見られていた就任式に大統領自身が出席する事になったのは、新法王が前法王との繋がりが強いサンパウロ市のオジロ大司教ではなかった事と、アルゼンチンのファヴェーラでの活動なども支援していた事が大きな理由だ。
 2010年大統領選の際、ベネディクト(ポ語ではベント)16世がブラジルの聖職者に「中絶容認の立場はとるな」と指示した事がジウマ氏の勢いをそいだ事などもあり、労働者党(PT)政権は前法王やカトリック教会と距離を置いていた。
 前法王の辞任の際、ブラジル政府が公式声明を出し渋ったのはこういった背景があったからだが、PT政権は、貧困支援などに関わってきた新法王ならブラジルやラ米での社会的政策の推進力になると判断したようだ。
 就任式の出席確認の文書には、新法王とアルゼンチン国民への祝辞と共に、7月23〜28日にリオ市で行われる国際青年大会「ワールドユースデー2013」への法王出席を要請する文面も記された。法王の警備と大会運営への支援を約束する正式な招待状は、バチカン訪問時に大統領自らが手渡す予定だという。