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リオ〜サンパウロ州海岸部で大水害=リオ山間部で13人死亡

ニッケイ新聞 2013年3月19日

 サンパウロ州海岸部からリオ州では17日に降った強い雨の影響で大きな被害が出、リオ山間部では18日午前中までに13人の死亡が確認された。18日付伯字紙と伯字紙サイトが報じている。
 サンパウロ州海岸部からリオ州にかけて強い勢いで振った雨は各地で被害を与えている。サンセバスチャンでは17日夜、バイスカンガで154人、ヴィラ・ロボ・グアラーで125人など、645人に避難命令が出た。マレージアス地区では2メートルの高さまで水に浸かった地域もあり、潜水服を着用しカヌーなどに乗った人たちが救助などにあたっている。同地区では2週間前にも同じような浸水被害が起きた。
 リオとサントスを結ぶ州道55号線は156〜162キロ区間12カ所で土砂崩れが起き、18日朝まで通行止めとなった。また、モジ—ベルチオガ間の州道68号線も通行止めとなっており、開通は19日になる見込み。リオ—サントス間の唯一の代替道はアンシエッタ—イミグランテスのみとなっている。
 リオ州での被害も大きく、国道40号線(ルイス・ワシントン街道)はリオ方面の75、81、83km地点、ジュイス・デ・フォラ方面の83、92、96、100km地点で土砂崩れなどが起きている。
 山間部のペトロポリスでは24時間のうちに3月の平均降水量270ミリを大幅に上回る300ミリ以上の雨が降り、土砂崩れなどで18日午前までに防災局職員2人を含む13人の死亡が確認され、3人が行方不明。キタンジーニャとピアバーニャの二つの川が増水し、50人余りが避難している。
 1月の大雨で土砂崩れなどの被害が出たドゥッキ・デ・カシアス市シェレーン地区では今回も浸水が起き、陸の孤島のように水中に取り残された家や、土台部分が濁流で削られ宙に浮いた状態の家などが見られている。