サンパウロ州殺人事件=7カ月連続で前年同月比増=サンパウロ市は南西部で目立つ=州は「良くなった」と主張も
ニッケイ新聞 2013年3月27日
2月もサンパウロ州での殺人事件数が増え、これで7カ月連続で前年同月比での増加となった。26日付伯字紙が報じている。
2月のサンパウロ州での殺人事件数は371件で、死者は391人だった。これは12年2月の328件を13・1%上回り、12年8月から7カ月連続して前年同月比で殺人事件数が増加し、過去3年間で最長の連続上昇となった。
地域別で見ると、サンパウロ市が前年同月比14・1%増の89件、大サンパウロ市圏が31・6%の100件、それ以外の市が4・6%増の182件だった。
サンパウロ市の場合、1、2月の殺人事件が最も多かったのは南西部のカポン・レドンドで、唯一10件に達していた。この地域は2カ月間で起きた自動車強盗も含む強盗事件の数でも最多だった。また同地区周辺のカンポ・リンポやジャルジン・タボアンなども7〜9件の殺人事件が起きている。
サンパウロ州全体を見ると、その他の犯罪では、過失致死や過失傷害が29%と33%増。強盗殺人も17・9%増加しており、特にサンパウロ市で2倍以上増えたのが目立つ。それ以外では、強姦や窃盗が微増したほかは、強盗、自動車強盗、銀行強盗、交通事故にまつわる過失傷害などは減少している。
2月の結果に対し、ジェラルド・アウキミンサンパウロ州知事は「1月は昨年の12月より良かったし、2月は1月よりも良かった。やるべき仕事はしっかりやっている」と答えた。たしかに、12年12月の殺人事件数は529件、1月は416件で、前月比で減少が続いている。また、1月はほぼすべての犯罪が増加したのに対し、2月の犯罪発生は前年並み。サンパウロ市では殺人、強盗殺人以外で増えたのは、窃盗4・2%、強盗1%のみ。
サンパウロ州での殺人事件は11年間、減少し続けていたが、昨年3月から増加に転じ、州都第1コマンド(PCC)と軍警が衝突した5月以降は抗争激化で、7月以外は前年同月比増の状態が続き、アントニオ・フェレイラ・ピント州保安局長が更迭された。11月末からはフェルナンド・グレラ新局長の政策下で事態が好転、今年に入ってからのサンパウロ市の殺人事件は100件以下となっている。
サンパウロ州では、殺人事件を減少させる手段として、「殺人事件数をここまで減らす」という目標を設定し、さらに、多発地帯での事件数減少に貢献した警察官には特別ボーナスを支給するなどの対策を考えているという。
殺人事件の削減目標設定はリオ州では2009年6月に導入され、導入最初の3カ月の事件数が9%減少した。サンパウロ州は特別ボーナスの概要を確定していないが、現金支給か昇給査定のポイント加算のどちらかになると思われる。