ニッケイ新聞 2013年3月28日
サンパウロ州バイシャーダ・サンチスタでデング熱患者が急増、サントス、プライア・グランデ、クバトンは流行状態と27日付エスタード紙が報じた。
サントス市は、患者数が1週間で97%増え、2359人に達した先週の時点で流行宣言。各地区に担当者を派遣し、無人家屋などを中心に蚊の駆除を行っている。
プライア・グランデの患者は859人、クバトンの患者は262人とされ、バイシャーダ・サンチスタの保健所では受診者数が目立って増えている。その他ではサンヴィセンテ277人、グアルジャー264人と報告され、ベルチオーガやペルイベでも86人と35人の発症が確認されたる。
デング熱の流行は、人口10万人当たりの患者の数が300を超えるか患者数が241人を超えた時点で宣言される。バイシャーダ・サンチスタの患者総数は4168人だが、血液検査の結果待ちの患者もいるため、更に増える可能性が強い。
パスコアの連休を海岸で過ごす人はデング熱対策が不可欠だが、サンパウロ州北部海岸では山肌の土が大量の水を含み、雨が降らなくても土砂崩れが起きる可能性があるため、自動車道が通行不可となった場合の迂回路などを考えておく必要がある。