ニッケイ新聞 2013年4月2日
戦後移住60周年祭に関しては、県連と実行委員会との間で齟齬があるようだ。
実行委員会側は「県連は主催」と明言しているが、28日にあった県連の総会で発表された今年度の予算案に「戦後移住60周年」という項目はなかった。園田昭憲会長は「60周年に積極的に関わるのは、定款上許されない。一般会計からは一切出さない」と言った。
それに対して中沢宏一氏は、「県連は名前を貸しているだけ。実際は実行委員会がやるし、日本祭りの会場を使えるだけでも感謝している」と物腰柔らかだが、園田氏は「県連内に委員会などない。関わるのは式典だけ」と、話は一致しなかった。
当事者らは全て同意の上なのかもしれないが、やはりどこか曖昧だ。「皆に参加してほしい」という実行委員会の呼びかけはどれくらい届くのだろうか。(詩)