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サンパウロ市=バス車線侵入にカメラで対抗=運用方法に疑問残るも
ニッケイ新聞 2013年4月3日
バス専用車線に車が侵入してくることに対し、サンパウロ市がバス内にビデオ・カメラを設置して違法者を記録することを画策中と、2日付エスタード紙が報じている。 サンパウロ市のジルマル・タット交通局長は、バス専用車線に不法侵入する自動車や二輪車を記録するため、バス前方にビデオ・カメラを設置し、その映像をもとに違反者を罰する意向を表明した。同様の対策はロンドンや韓国のソウルでも行われており、タット氏は「これ以上、違反者を増やすわけにはいかない。違反したら罰金だ」と息巻いている。サンパウロ市では12年、認可された車線外の走行で33万5600件の罰則が適用されている。 だが、この対策の実施に疑問を抱く声もある。それは、カメラを設置するバスが市の所有ではなく、入札で落札した企業のものであり、交通技術公社(CET)などの公的機関が科す罰則と性質が違うという問題だ。 サンパウロ市はこの7月に約10年ぶりにバス・サービス会社の契約更新を行うことになっており、SPトランス社(交通機関公社)とバス会社とで交わす契約書に、カメラの設置などについて明記する必要があるようだ。 ブラジル運輸業者協会(Abeetrans)のシルヴィオ・メジシ会長は、バスへのカメラの設置は「交通違反車のナンバープレートを記録するのに使うレーダーのようなもの」とした上で、運行中のバスはレーダーのように固定されていないから、運転手も常に見張られた気分になり、規則を守る効果はより大きいと見ている。 バス専用車線への侵入防止対策は、平均時速13キロまで落ちているバスの運行スピードを改善させるためで、当局は、現在119・3キロのバス専用車線も、16年末までに150キロに延長する予定だ。