ニッケイ新聞 2013年4月3日
保健省による医薬品の価格表配布が行われていないのに、医薬品の配送会社は1日から新価格で納品していると2日付G1サイトが報じた。
保健省など、複数の省庁による医薬品市場規制会議(CMED)が開かれたのは3月12日。3月30日からの価格調整はその時認められたが、保健省が正式な価格表を配布するまで、値上げは認められないはずだった。ところが、どの薬がどの位値上がりするかの情報を持つ配送会社が、1日から新価格で納品しているという。
サンパウロ州製薬工業組合のネルソン・ムソリニ会長によると、保健省が予定して価格調整率は、ジェネリックが市場に20%以上出回っている薬は6・31%、15〜20%の薬は4・5%、15%未満の薬(医薬品全体の48%に当たる)は2・7%だという。
保健省は今週中に正式な価格表を配布すると発表済みで、勝手な値上げに対する処置は今後検討する意向だ。