ニッケイ新聞 2013年4月9日
釈迦の誕生を祝う『花祭り』が13日まで、サンパウロ市リベルダーデ広場の特設会場で開催中だ。
誕生日と伝えられる8日、小雨が降る中、入仏式が執り行われた。花で飾られた花御堂には、小さな釈迦像を中央に据え、甘茶で満たした水盤が置かれている。参拝者は、合掌したり十字を切ったりとそれぞれの仕方で祈り、竹の柄杓で像に甘茶を注いだ。
真剣な表情で祈りを捧げていた桜井金夫さん(78、北海道)は「ブラジルに来てカトリックになったけど、そんなことは関係ない。毎年来ていますよ」と笑顔を見せた。
サンパウロ市の公式行事の一つで、今年で47回目。甘茶接待は8〜12日の午前10時〜午後4時まで。温かい甘茶もある。最終日、13日午前10時からは音楽法要があり、婦人会によるコーラスや稚児行列が行われる。