政府長官たちも批判開始=フェリシアーノなおも抗戦
ニッケイ新聞 2013年4月10日
3月に就任以来、物議を醸しつづけている下院人権委員会のマルコ・フェリシアーノ委員長に対し、連邦政府の長官たちまでが批判をしはじめた。9日付エスタード紙が報じている。
同性愛差別や人種差別的発言で批判を浴びつづけているフェリシアーノ氏に対するジウマ大統領の発言はまだないが、2人の政府長官が同氏への批判をはじめている。
人種平等政策局がルイーザ・バロス長官の署名入りで官報に出した動議は、「フェリシアーノ氏の委員長選出は委員会の趣旨に反している。同氏の同性愛者や黒人に対する考え方は偏見や排斥に満ちており、他の社会的グループを含む人たちの反感を招いている」とし、同氏続投は受入れられないと結んでいる。
人権局のマリア・ド・ロザーリオ長官も、フェリシアーノ氏は発言のたびに嫌悪感や暴力を誘発しており、同氏の立場は人権委員会の許容範囲を超えていると語り、「議会か検察庁が合法的に解決するしか道はないだろう」と語った。
これらの発言に、フェリシアーノ氏が所属するキリスト教社会党(PSC)は不快感を表明。エヴェラルド・ペレイラ副党首は「政府を代表する長官たちがそんなことを言うのは全く理解できない」「これではまるで宗教迫害だ」と語った。
フェリシアーノ氏は9日の議会で政党リーダーたちから辞任を要求されたが、依然として固辞。同氏が所属するアッセンブリー教団が9日にブラジリアで開いたイベントで、約2万人の牧師が表明した同氏支援の声も後ろ盾にする意向だ。
8日は、フェリシアーノ氏が2005年の礼拝で「ビートルズのジョン・レノンや(飛行機事故死したブラジルのバンド)マモーナス・アサシナスは、神にそむいて殺された」と発言したビデオが出回り、新たな問題を引き起こしている。