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焼失の南極基地を再建=周囲の海はもう凍り始める

ニッケイ新聞 2013年4月12日

 2012年2月25日未明の火災で使用不能となった南極科学基地に代わる仮設基地設営が3月25日に終了と10日付G1サイトが報じた。
 旧施設解体は12年11月から始まり、建設作業は2月に開始。3月25日までに、6寝室と医務室、台所、食堂、事務所、実験室からなる建物と、コンテナ六つ(下水処理用2、発電と配電用3、飲料水供給用1)が設営された。
 仮設基地には11月まで海軍関係者15人が残り、施設の保守とエネルギーや水の供給状態を監視する。船舶が出入り出来ない冬の間の食料補給などは空軍機で行う。
 カナダ製で火災防止策も万全な仮設基地は、本格的な基地完成まで最低5年は利用される見込みで、13/14年夏からは調査活動も再開する。床面積3300平米で最大65人収容の新基地は1億レアルをかけ、13/14年夏から建設開始の予定という。