ニッケイ新聞 2013年4月13日
サンパウロ州市警が10日、サンパウロ市やABC地区でエレトロパウロ職員になりすまし、東洋人の家庭を重点的に狙って犯罪を重ねていた強盗団のメンバー5人を逮捕、4人の行方を追跡中と11日付各紙サイトが報じた。
10日に起きたサントアンドレでの事件では、エレトロパウロの職員を装った男性2人が屋内配線などを確かめる必要があると言って家人に接触。1人が水を所望し、コップを持って戻ってきた家人を制圧して開門させた。賊は全部で9人で、家族5人を人質にとって1時間ほど屋内を物色した後、現金や宝石などの品を奪い、車3台で逃走した。
不審な動きに気づいた隣人から通報を受けた警察は、サンパウロ市東部のサポペンバで盗品を降ろしていた一味を見つけ、5人を逮捕。4人は逃げたが、押収した車からはエレトロパウロの制服とよく似た服も発見された。
エレトロパウロによると、同社職員は制服や名札の着用と社名入りの車両の利用が義務付けられており、外注業者も同社の仕事を請け負っている事を知らせる文言入りの車両を使う事になっている。同社では、予告なく職員が現れた時は0800・7272・120に電話をかけ、本当にサービス命令が出ているか確認するよう求めている。