ニッケイ新聞 2013年4月18日
アルモニア教育文化協会(和田忠義会長)が3月25日から5日間、サンパウロ州アルジャ市の日本カントリークラブで『第18回アルモニア ブラジル・日本U—15サッカー交流大会』を実施した。サンパウロサッカー協会(F.P.F)とサンパウロ大学スポーツセンターの後援(CEPEUSP)。
同文協によるサッカー交流は今年で20年目。当初はCEPEUSPでの1カ月〜1年間の研修に日本チームを派遣していたが、日本側の要請により1995年、大会に移行した。ブラジル遠征を契機に大きく飛躍する選手も多く、参加チームからは優秀な指導者やプロ選手も輩出している。
各チームは15歳以下の選手で編成。日本からは3チーム60人、ブラジルからは5チーム約80人が出場、パルメイラス、コリンチャンスなど有名チームも名を連ねた。
試合は、両国のチームが対戦するトーナメント方式で進行。日本の選手らは同年代のブラジル選手のレベルの高さに驚き、ゴールを決める度に大喜び。試合と並行し、当地のコーチによる指導や、チーム「ポルトゲーザ」の15歳のキーパーによる実演等が行われ、日本チームの技術の底上げも図られた。
最終日、父兄や関係者ら約150人が見守る中、決勝が行われた。結果、コリンチャンス、アウダキス、ヂアデマ、パルメイラス、レッド・ブルーとブラジルチームが1位から5位を制し、滋賀トレセンA、滋賀トレセンB、札幌3Sの日本チームが6〜8位に続くという、当地チームの強さを見せ付けられる結果となった。
大会のコーディネートに携わった本村マリオ事務局長(56、三世)は「日本選手にとってはブラジル選手のパワーを見る機会になったし、ブラジル選手にとっては、日本の子どもたちの規律やチームワークの高さを知る機会になった」と話した。
一行は3月22日〜4月1日まで滞在し、フットサル体験やサンパウロ選手権観戦、サッカー博物館見学や市内観光も楽しんだ。日本の学校が夏休みに入る8月は、当地クラブで10日間程度の交流試合も行っている。