ニッケイ新聞 2013年4月24日
造形作家のサトウ・ヒロミさん(57)が20日、サンパウロ市イジエノポリス区のアパートで、同棲していた恋人のセルジオ・ブラジル・ガデリャ(74、弁護士)に首を絞められ殺害された。
男は犯行を認めているが、動機は嫉妬によるもので、殺意はなかったとしている。
伯字紙によれば、二人は3年前に付き合い始め、約2年間、同アパートで同棲していた。容疑者は、ヒロミさんとの間に度々喧嘩があったと供述しており、犯行に及んだ同日土曜日の午後にも争いが起きたという。
事件は22日の早朝、アパートを訪れた容疑者の娘が警察に通報したことで発覚した。サトウさんはすでに亡くなっており、遺体はベッドの上に、血と見られる血痕のついたシーツで覆われた状態で寝かされていた。体には絞首の跡のほか、顔や足、腹部など複数カ所に殴られたと見られる痣があったという。
現在容疑者は、ヴィラ・カロン区の第31署で身柄を拘束されている。サトウさんは23日午前11時頃、モルンビ墓地に埋葬された。